お坊さんのひとりごと5

2023年も皆さまよろしくお願い致します。大分更新が遅れてしまっていました。ホントすみませんでした。

公園墓地のニュースでは今年新しい樹木葬が完成しました。マルのオブジェが中心に乗る素敵な樹木葬墓地です。相模湾も一望できます。新年を迎え、心も新たにして、やっていきたいと思っております。何かスポーツでも始めてみたいですよね(去年のw杯に感化されすぎ・・!!笑)

 

お坊さんのひとりごと3

吉祥院で恒例の施食(おせがき)法会を行いました。感染症拡大予防を鑑みてお檀家さん、信者さんには参列をご遠慮して頂き、父であり師匠である尖秀雄と兄弟子である影山漢山の三師でおつとめ致しました。

亡くられた方々の為にお経をあげるものだと思っている方も多いと思います。間違いではありません。ですが私達は生きている人々、亡くなられた人々が等しく「笑顔であれ」という願いを込めて、一座一座の法要、お経をお唱えさせて頂いております。

2021年6月3日 | カテゴリー : 吉祥院 | 投稿者 : togari

瑞岳院 門前【山の神】祈祷のお経

山梨県大月市初狩町の坐禅道場【瑞岳院】の門前の大岩に お社(やしろ)が建てられたのは【瑞岳院】が出来た昭和53年よりずっと前の事です。以来、当地は「山の神」と初狩町藤沢の地元の方々からあがめられ、毎年3月、恒例でご祈祷が執り行われて来ました。本年は3月14日(日)晴天のもと、私、吉祥院住職読経にて、地元の皆様にご焼香を頂きました。地元の皆様は「山に生かされ、木に生かされて」いる感謝の念。天然自然のモノへの畏敬の心。を常に忘れる事なく、毎年一回のこのご祈祷をとても大切にしておられるのです。

2021年3月14日 | カテゴリー : 瑞岳院 | 投稿者 : togari

お坊さんのひとりごと2

緊急事態宣言が延長になりました。お墓参りに来る方も少なくなっています。ご先祖様の供養は、お家で行う事も出来ますが、自分でお墓まで行って手を合わせる有難さ。これをもう一度思い返して頂けると、大変ありがたいです。自粛してばっかりいても心が滅入ってしまいますし、こういう時こそ一度お墓参り、いかがでしょうか。

エイプリル「スマート」

いつも思うのですが、新しい一年の始まりが何で「噓をついても良い日」となるのでしょうか。いまだに答えが分からないですね。2週間位前までは私も「何か噓をついてみようかな」なんて考えたりもしました。でも『今』はそんなちょっとした『噓』が沢山の人達を本当に困らせる事になってしまっているのでしょう。

エイプリル「スマート」大変な世の中になってしまった「今年の4月1日」こそ『まごころ』を「貴方の言葉で」そのまま伝えていって頂きたいのです。

真鶴 荒井城址公園

9年

時は過ぎて行きます。私達がどんなに止めようと努力しても、これだけは抗う事が出来ません。あの日から、9年が過ぎました。神奈川県湯河原町の寺の住職が何を言っても皆様には戯言に聴こえてしまうでしょうか。でも、過ぎた時の分だけ、気持ちが軽くなって行って欲しい。私の気持ちはその一念のみなのです。

兄弟弟子

私は兄弟子がいます。兄弟子が父親である師匠から得度(頭を剃ってお坊さんになる儀式)を受けたのは私が生まれた頃。親子程年が離れているのですが、最近兄弟子の有難さが本当に身に染みているのです。ちょっとした事で言い合いになって、でも直ぐに仲直りが出来る。本音と本音をぶつけ合い、それでも自然と助け合いが出来る。今吉祥院で一緒に修行をさせて頂いております。皆様はそんな方いらっしゃいますか?楽しい事だけ共有するのでなく、苦しい事こそ一緒に共有する。そんな間柄。私は色々な方々とこれからそんな関係になっていきたいな、と今しみじみ感じております。

 

 

お坊さんのひとりごと

令和元年も終わり、新しい1年が始まります。今年から「お坊さんのひとりごと」を始めました。「黙して語らず」「坐禅あるのみ」というのが坐禅のお坊さん、と思う方も多いと思います。私もそうありたいと願っております、ですがやはり「仏教は分かりづらい」という声も多く、お坊さんとしては少しでも「仏教」が親しみやすいもの、というのをお伝え出来ればと思っております。1月のテーマは「お正月」そして「永平寺」と致しました。永平寺の修行は大変で、朝も早く、1日1日が濃密でした。「無駄な1日を過ごしてはならない」というのが私たち永平寺での修行の根本にあります。「寝正月」であっても永平寺の修行の1日と同じ、時間の経過というのは均等に皆さんにあります。。私たちがゆっくり寝ていても過ぎていきますし、あくせくしていても過ぎていきます。私たちは「今日はしっかりした1日を過ごせたな」という日を1日1日と積み重ねていく。それしか出来ません。もしも「しっかりした1日」を1生続けて行く決心が出来たなら、それが即ち「今を生きている意味」となってゆく。そんな気が致します。今年度も、どうぞよろしくお願い致します。

2019年9月 永平寺 参拝